股関節が硬いと痩せにくい。
股関節は、骨盤と脚をつないでいる球関節のことで、前後、左右、回転の動きが可能です。股関節を守るように靭帯が関節を繋ぎ、その上を筋肉が覆います。股関節を動かす筋肉は合わせて22個ありますが、これらの筋肉群に柔軟性がない、筋力がないとなれば、股関節の可動域(動かせる範囲)は小さくなります。股関節が硬い状態では、あぐらがかけない、前屈で床に手が届かない、ヨガのポーズがきつい、足の上げ下げの動きが小さい、歩幅が狭い。この他にも、股関節を使う動きは、歩く、走る、座る、しゃがむ、登る、降りる、飛ぶといった日常生活全般に関係します。股関節周辺の筋肉は消費エネルギーの多くを占めますので、ここの動きが硬いと太りやすい、痩せにくいといったことが起こり始めます。股関節がしなやかでなめらかに動くほど、日常的に消費エネルギーが増え、痩せ体質、代謝アップへの近道になります。
太ももの付け根は美脚のポイント
体で一番動く股関節の周辺には、体で一番大きなリンパ節があります。鼠蹊部リンパ節です。リンパ管には心臓のようにポンプがありません。筋肉が動く力や近くを流れる血管の拍動などから刺激を受けてリンパ液はゆっくりゆっくり体内を循環します。そのスピードは、体一周40秒の血液に対し、8~12時間かかるほどゆっくりです。股関節周辺の動きが少ない座りっぱなしの環境や、運動の不足は、リンパ液の循環を滞らせます。回収されなかった老廃物は冷え、ムクミ、脂肪、セルライト、の原因となり美脚を崩していきます。そこでしなやかな股関節を手に入れて頂くためのケア方法をご紹介します。忙しくても毎日続けることが大切です。
股関節、超忙しくても出来るお手軽ケア
- ストレッチ1
片足を後ろの椅子にのせ両手を横に広げストレッチ。伸ばすときに息を吐きます。
椅子にのせた脚の前面、白い矢印部分が伸びていると感じればOK!逆脚も同様に行います
- ストレッチ2
前の椅子に片足をのせ、のせた脚の膝を両手で抑えながら脚の後ろ側を伸ばします。上半身を前に倒し痛気持ちいいところでストレッチ!
伸ばすときに息を吐きます逆脚も同様に行います
- 鼠蹊部のマッサージ
両手を鼠蹊部に当て、体の中心に向けて円を描くようにくるくる優しくさすります。20~30回位。着衣のままでOKです。
家事の合間や休憩中などでも簡単に出来ちゃいますよ。是非お試しください。